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サイゴン解放

 1975年4月30日、サイゴンは朝から小雨だったという。

 グエン・バン・チュー「南ベトナム」大統領が追い詰められ辞任したのは1975年4月21日。それを聞き、いよいよ近いなと思った。

 北ベトナム正規軍はサイゴンに迫っていた。4月29日、「南ベトナム」大統領官邸は完全に包囲された。郊外のタンソニヤット空港も包囲され、「南ベトナム」上層部やその家族、残留米国人などはサイゴン沖の洋上にいた米空母に脱出を始めていた。

 4月30日、チュー元大統領やマーチン米国大使ら要人がヘリコプターで脱出した。北ベトナム正規軍はアメリカの要請を受けいれ、サイゴンに残っていたアメリカ人の撤退終了まで市内への突入を控えていた。

 要人の撤退を終え、最後のかいらい大統領ズオン・バン・ミンが無条件降伏を宣言した。アメリカによるベトナム侵略戦争が終結した一瞬だ。写真は、「南」の大統領官邸に笑顔で入る北ベトナム正規軍兵士。

 ベトナム人民支援。いくど街頭で署名行動に立ったろうか。サイゴン解放を知り涙が溢れてしかたがなかったのを思い出す。


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by hara-yasuhisa | 2012-04-30 14:37 | Comments(0)

松根 40戸

 松根は初夏だった。


 古座川町一枚岩のレストランで、 「松根まで40分?」 「うーん、もうちょっとかかるなあ」

 連休に入ったからか、松根には親といっしょにお祖父ちゃんやお祖母ちゃんに会いにきた子どもたちの姿があった。「つどい」会場を準備してくれた区長さんに、松根の戸数を尋ねると40戸と教えてくれた。

 19人のみなさんが会場に足を運んでくれ、予定の2時を待たずに「つどい」がスタートした。区長さんが、「今日は暑いですがご苦労様です。国の政治の話を原やすひささんからしてもらいます」と冒頭にあいさつしてくれた。ぼくも自然と熱を帯びた話になった。

 ある方が、「わたしも消費税を上げないでやってゆく方法があると思っていたが、原さんの話でそれが分かった」といってくれた。別の方は、「後期高齢者医療制度はやめてほしい。原さんは二重取りだといったけどホンマにそうや」と。

 散会後、再度のぼってきますと区長さんと約束した。ふと目を転じて集会所前の川を見ると10cmほどの鮎が群れをなして泳いでいた。




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by hara-yasuhisa | 2012-04-29 20:33 | Comments(0)

ピアノ

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 電子ピアノ。

 まったくのプライベイトな楽しみで始めた弾き語り。生まれてはじめての鍵盤へのチャレンジ。とても人前では弾けない。が、ヒョンなことから結婚式で弾くことになったから、なにが起きるか分からない。これはもう無謀というかなんというか、無茶苦茶なはなしではあった。

 しかし、その日はだんだんと近づいてきた。ボーカルのお父さんが歌い僕が弾く。ふたりで何度か練習に励んだが、とにかく練習不足でもう半泣き。赤っ恥をかいてしまった。

 そんなハプニングをくぐり抜けながら、ぼくの狭い部屋にはこれがドンと一角を占めている。YAMAHApf80 という名前だ。もう古いものだがヤフオクで安く手にいれた。が、これがまたいいのだ。音も、指に返ってくる圧も。

 やっと覚えたサザンもオザキもいまではまったく忘れてしまってもとの木阿弥。前に座っても楽譜でイチからだが、いまは触る時間もまったくない。 
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by hara-yasuhisa | 2012-04-28 17:29 | Comments(0)

たけくらべ

 曾お祖母ちゃんは1864年に生まれた。

 ちょうど、江戸時代が末期を迎えていたころで、坂本竜馬がお龍に出会ったのもこの頃だ。僕の曾お祖母ちゃんは90を超えての長生きだった。

 樋口一葉は曾お祖母ちゃんと比べると8つ下になる。一葉の作品は多くない。24歳でこの世を去るまでのごく短い時間にあの名作「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」を書いた。

 鴎外は「まことの詩人」と一葉を絶賛した。結核に侵されながら命を削ってまでも一葉が書きたかったものは何だったのか・・・。

 一葉は底辺に生きる人々の現実を切りとり、その声にならない声を代弁した。極貧のなかにあっても文学への志は消えなかった。

 曾お祖母ちゃんの背中の温もりの記憶がある。それを思うとき、同じ時代を生きた一葉を思い出す。

  5月2日、一葉の誕生日。
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by hara-yasuhisa | 2012-04-27 07:36 | Comments(0)

風の北山村

 少し風があり心地よい。

 十津川村竹筒から伸びる北山村への進入路は昨秋の水害で壊れ、迂回路を20分ほど遠回りすることになった。春がすみが遠く果無(はてなし)山脈東端の最高峰たちをすっぽりと包んでいる。

 村役場に村長さんを訪ねた。
 「小さいからできることがある」と ”適疎 ”の村を説明してくれた。「適疎って?」  「過疎ではなくちょうどいい人口です」との説明。

 そのモットーで子どもの医療費無料を中学校卒業までにし、お年寄りの福祉バスも無料、保育料も無料だ。村会議員の一時金もやめたという。「なるほど、なるほど」。

 顔を見知ったおばちゃんの家に立ち寄った。「合併せんでほんまによかったよ。熊野川町とか紀和町とかの話ききやったらねえ、ほんまによかったよ」と、村長さんと同じことをいう。自主独立で気風が清々(すがすが)しい。

 北山村を離れ、七色ダムを左に見ながら熊野市五郷(いさと)へ出た。ここから42号線はもうすぐだ。

 
 
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by hara-yasuhisa | 2012-04-25 15:52 | Comments(2)

枯木灘

 枯木灘。

 周参見から南へ、串本の袋あたりまでの海上周辺を枯木灘とよぶ。この辺り一帯の海岸は入り組んだ岩礁がつづく。紀伊半島南端のこの付近は、風が強く沿岸の草木さえ育たないといわれる。

 が、実際は春ともなれば芽吹きの香りがあたりに漂いさまざまな緑に彩られる海岸だ。枯木灘とは串本を出た舟が難にあっても、岩礁ばかりで体を休ませる適当な入り江がないことを表現したものだ。

 その枯木灘周辺では「限界集落」がふえ、高齢の独り暮らしも多い。古くから木材や漁業で栄えてきた土地だが、その林業も漁業も衰退を強いられた。

 枯木灘。だれがそう呼んだのか。


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by hara-yasuhisa | 2012-04-24 08:14 | Comments(2)

志原海岸

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 志原海岸。

 この岩場には幾度か来て糸をたれたことがある。そんなことを考えながら食堂のテーブルについた。

 ぼくの釣りは、いうところの「下手の横好き」でなかなか狙った大物を上げられなかった。それでも最高は75cmほどのタマミを釣り上げたことがある。その次が50cmの寒イズスミだが、これはもっと大きくないと美味しくない。

 長く釣りを楽しんでいない。友人のMさんが最近チヌ釣りにハマっていて、いい形のものをよく上げている。その話を聞くにつけ、時間ができたら岩場に出たいなーと思う。

 写真では見えにくいが、何人もの釣り人が岩場で釣りをしている。春の海がおだやかだ。
 




  
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by hara-yasuhisa | 2012-04-22 20:20 | Comments(2)

高野山のふもと

 すこし行けば高野山にも奈良県にも入る、和歌山3区の最北の集落。

 昨秋の水害のあとがまだ残っている。上流に行くにつれて水の流れが透明になる。ここには52戸の家があると区長さんが教えてくれた。

 「日本共産党との懇談会」に15人の方が集まってくれた。松坂県議も「ここで懇談会を開くのは初めて」という。区長さんたちが会場をしつらえてくれ、予定時刻の午後2時をまたずに始まった。

 「資料が足らない。こんなに大勢のみなさんが来てくれるとは」と、増谷町議もうれしそうだ。そうだと思う。ひとりで案内ビラを配ってまわったんだから。50戸に配るのに2時間はかかるところだ。飲料水の確保に個人で2キロのパイプを引っ張っているという方も。そこへ水害。

 受け持ちの15分の話、いきおい熱を帯びてくる。みなさんがぼくの顔を見て話を聞いてくれている。懇談も活発なものになった。地元のことからはじまり、日本をどうするのかの話になった。
 「TVを見てもよう分からんし、政治家は適当なことしかいうてないように思う。こんな場で話を聞きたかったから参加した」と、あるおじさん。

 「また来てください」 - 帰りがけに下駄箱の脇でおばさんに声をかけられた。

 

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by hara-yasuhisa | 2012-04-21 21:07 | Comments(0)

西富田小学校

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 西富田小学校。

 過去のことや遠い昔のことに ひかれる気持ちを郷愁というが、この写真を見ているとそんな気持ちにかられる。運動場からあるいて3分ほどだったか、小高いところに三つ池と呼ばれていた大きなため池があった。

 その堤から写した一枚だ。ときは、1967年だったと思う。辺りの様子からして季節は冬だろう。そういえば、堤に上り池を眺めていたことを覚えている。

 昨日、20をこえる諸団体の事務所を訪ねて懇談した。いろんな分野のプロフェッショナルたちと懇談するのは緊張もあるが実に面白い。ひとりの人が、原さんは西富田小学校の出身かという。その人も何やら思い出があるとのこと。

 いま、この小学校は移動して、しかもコンクリートの校舎になっている。写真の校舎を知る人も少なくなってきた。この運動上に子どもたちの歓声があっていたのは、もう遠い日のことだ。

 

 
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by hara-yasuhisa | 2012-04-21 07:33 | Comments(0)

さくら温泉と須井一

 小説「綿(わた)」を読んだことがあるだろうか。

 ぼくのこのブログを見てくれている方で、読んだよ、という方はほぼいないんじゃないだろうか。古い小説だ。初めて「綿」を読んだとき、「いい小説やなあ」と唸(うな)った。

 さて、さくら温泉には「さくら旅館」1軒だけがある。自宅から車で3~4分のところ、安久川(あくがわ)の川口にあり、たまに前を通る。写真の小路を少しゆけば館がある。

 「綿」の作者は戦前のプロレタリア作家で、須井一(すいはじめ)という名だった。戦後、彼は日本共産党の衆議院議員となり、病気の治療を兼ねてこの温泉で過ごしたことがある。

 本名を谷口善太郎といい、まだ「綿」を呼んでいなかった若いころに、ぼくは活動家仲間10人ほどと谷口議員を大学の1室に招き語らったことがある。京都では「谷善」と呼ばれていた。そのとき彼が何を言ったかは忘れてしまったが、深いしわが刻まれ、渋い顔やなあとの印象がいまも残っている。

 じかに会ったのはそのときだけだが、後年、「谷善」があの「綿」の作者・須井一だと知ってほんとうに驚いた。彼の死後からずいぶん経って、ぼくは金沢市にある石川文学記念館を訪ね、彼の文学上の業績をくわしく調べたりした。



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by hara-yasuhisa | 2012-04-19 08:00 | Comments(0)


折ふしのうた


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