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 麦の畑

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 麦畑は少なくなった。というか、もうほとんど見かけない。 

 母がよく、「昔は村一番の籾(もみ)蒔きの名手やったんや」という。 20代の母が、右の腕をひねり、手の平から麦の籾をまきながら進む姿を想像してみる。

  「むぎばたけ」とどうして畑の読みが濁るんだろう。「人々」もひとひととはいわず「ひとびと」と濁る。こんなこと数えあげればきりがないが、なんでそうなるの? 田畑は普通は「たはた」と読むが、これはどうして濁らないのか?

 麦と畑の間に「の」とか「と」を入れてみる。「麦畑」は「麦の畑」であって、「麦と畑」ではない。田畑は「田と畑」であって、「田の畑」ではない。そのことばに主従の関係があるときは濁り、平等なときは濁らない、とまあそういうふうに覚えていればいい。

 1階、2階、次は・・・。最近の若者は3階(さんかい)などと平気でいうらしい。正しくは「さんがい」。 けど、それで意味が通らないわけでもないから、日本語は時代とともに乱れ変化し発展する。
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by hara-yasuhisa | 2013-01-31 21:42 | Comments(2)

 いづかたより来りて

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  シャッターを押したのは確かに自分なんだが、こうして見ると本当に自分が写したんだろうかと思ったりするから不思議だ。 そんな気持ちでこの景色を眺めていると、「方丈記」を思い出した。


 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 よどみに浮かぶ泡沫(うたかた)は、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる事(ためし)なし。世の中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし。 (中略)

 知らず、生れ死ぬる人、いづかたより来りて、いづかたヘか去る。またしらず、仮の宿り、誰がためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。その主とすみかと、無常を争ふさま、いはば朝顔の露に異ならず。

 あるいは露落ちて花残れり。残るといヘども、朝日に枯れぬ。あるいは花しぼみて 露なほ消えず。消えずといヘども、夕を待つ事なし」 
                                                   (1212年3月30日 鴨長明)
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by hara-yasuhisa | 2013-01-30 19:40 | Comments(0)

 山里でのつどい

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 すさみ町大鎌(おおがま)は山間の9戸(16人)の集落。

 1978年に小学校が廃校になった、という。「多い時にはよう、45軒あったんや。240人くらいおったよ。あの頃はまだ林業がよかったもん」。 1950年頃のことらしい。

 「この狭い谷に昔は18町歩の田んぼがあったんやで。耕す牛も32頭あったんや。そやのに国が檜とか杉を植えたら儲かるさかていうて、田んぼにも檜を植えたんやて」

 いま、田んぼでコメを作る人はだれもいない。集会所のまわりにも耕作が放棄された田んぼがたくさんある。作りたい人おったら、なんぼでも田んぼあるんやけどなあ・・・」

 共産党との懇談会。だが、身のまわりのことで話が弾む。「お寺もなあ、古なって崩れてきいへんか心配やて」と男性。 すかさず、「お寺の心配らせんでも、あがが先に崩れるてよう」と女性。爆笑。

 江住支部が開いた「共産党のつどい」は、次々と話題が出てあっという間に終わった。「もうちょっと話したかったよ」と、帰りがけにある男性が言ってくれた。

 (写真上・集落にいたる峠から太平洋を望む。写真下・記念撮影)
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by hara-yasuhisa | 2013-01-28 19:57 | Comments(0)

 春よ来い

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 白浜の各地域で恒例の草焼きがあった。

 自宅周辺の水田のまわりだからさほど広い範囲ではないが、それでも町内会のみなさんと1時間以上かかって土手の草を焼いた。

 いつからこんなことをやっているのかは知らないが、もの心ついた頃からこの光景を春先によく見かけた。

 これは農業と深く関わっている行事だろうから、多分、江戸時代あたりから行われているんじゃないかと、まあこれは勝手な想像だが。

 この草焼きが終われば、土手には土筆(つくし)が顔を出す。辺りに春が駆けて来る。
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by hara-yasuhisa | 2013-01-27 18:01 | Comments(1)

  田辺でもつどい

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 夜は田辺市でも新春のつどいがあり、70人ほどが参集した。

 4月に田辺市議選挙がある。定数が大きく減ったもとで現有の真砂、久保、川崎の3人の議席をなんとしても維持したいと、それぞれが決意を述べた。

 衆議院選挙のときに「つどい」に来てくれたお顔もちらほらとあり、久しぶりに握手を交わしたり、談笑できた。

 梅ちゃん(と僕は呼ばせてもらっている)こと梅田さんの踊りや、美奈ちゃんの弾き語り、ほかにも歌も踊りもあり楽しく、かつ市議選と参院選挙の必勝を誓うあう場になった。

 (写真上・梅ちゃんの踊り。日本舞踊を習っていただけのことがある。写真中・美奈ちゃんの弾き語り。これ弾いてあれ弾いてというと、なんでもすぐに弾く実力がある。写真下・左から田辺市の川崎、真砂、久保の各議員)
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by hara-yasuhisa | 2013-01-26 23:17 | Comments(0)

 有田新春のつどい

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 100人余りが参加した90分間の新春のつどいに出席した。アルコールのない、けど面白いつどいだった。

 ハーモニカ演奏を久しぶりに聴いたし、「口談」という話芸も堪能した。「福笑い」もなかなかだったし、後援会のみんなだけでなく無党派の方にも楽しんでもらえる企画だった。

 酒が出るつどいもいいが、お茶やお菓子、それに有田みかん。参院選挙へ決意を固め合う場になった。
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by hara-yasuhisa | 2013-01-26 17:17 | Comments(1)

 ホリやん


 ホリやんが亡くなった。

 もうかれこれ35年以上も前のことで、どこでどうして出逢ったのかも定かには思い出せない。多分、日置か中辺路の町会議員選挙かも知れない。ホリやんは当時50過ぎで、何度も参議院選挙の候補者をしていたし、僕も専従になりたての頃で選挙といえば泊まり込みでオルグに出ていた。

 ホリやんとは藤沢弘太郎さんのことで、レッドパージの頃の別名だ。こっちのほうが呼びやすいからいつの頃からかそう呼ぶようになった。パージの頃というと1950年代の話でもう随分昔のことだ。だからか、「ホリやんて呼んでくれるんは、やっさんだけやよ」とよく言っていた。

 「わしは国政選挙に9回出たんやで」と、ホリやんは少し自嘲気味によく言っていた。まだ20歳そこそこだった僕は、「好っきやなあ」と軽口をたたいては笑ったものだった。が、気がついてみると自分も似たようなことになっているから苦笑するしかない。

 この数年は、年に2~3度電話で声を聞くくらいだった。去年、電話で話した時には「やっさん、わしもうあかなよう」と言っていた。1924(大正13)年生まれで、もうすぐ90歳だ。
 あの白髪、それに厳(いかめ)しい顔つきとは対照的だったが、人懐っこいホリやんの笑顔が目の前をよぎってゆく。
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by hara-yasuhisa | 2013-01-26 07:42 | Comments(2)

 いたちの道きり

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 キツネやウサギ、イタチやテンなど、小さな生きものをかつてのように見かけなくなった。素人判断だが、減ってきた理由は林業の衰退で山が荒れ、下草つまり草むらなくなってしまった、からではないだろうか。

 草原が必要な生きものたちには、生存できない環境になってきたということか。ひと昔まえ、野ウサギや野ネズミはそこいらにたくさんいた。イタチやテンもそうだ。かなり減ってきた。文字通り「いたちの道きり」が現実のものになっている。

 キツネはウサギやネズミを食べていたが、皆目見かけなくなった。林業の衰退は、そこで生きる動物たちの生存を奪ってしまった。

 逆に、紀伊半島にふえた動物がある。
イノシシ、シカ、サル、日本カモシカ、それにアライグマが代表だろう。 日本カモシカは特別天然記念物になっているから、過保護が原因なのか。いやはや、だ。 

 (写真は冬場のテン)
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by hara-yasuhisa | 2013-01-24 14:11 | Comments(2)

 有吉佐和子

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 「女性」を描かせたらまずこの人の右に出る書き手はいない、そう思う。市井の名もない女性から、映画界などの有名な女性まで、有吉佐和子の描くさまざまな女性は、身勝手な男社会のなかでみんな「したたか」に生きている。男には描けない、生の女がそこにある。

 有吉のペンはまた、それ故に、理不尽なものへのたたかいの宣告でもある。有名な小説「紀ノ川」はどなたも一度は読まれただろうが、古い風習と格闘する女性たちの意気地が感じられる。

 日本ペンクラブを脱退したいきさつは有名な話だ。74年に韓国の詩人・金芝河が逮捕された。訪韓した2人のペンクラブ理事が「金芝河氏の逮捕は言論弾圧ではない」などと表明した。有吉は激怒した。

 この作家の個性について「きつすぎる」とかの評価もなくはないが、会ったこともない人だからそれは知らないし、そんなことはどうでもいい。作品がいいのだ。文学的にすぐれている。時代の矛盾とたたかい格闘した有吉佐和子、その志しを受けつぎたいと思う。
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by hara-yasuhisa | 2013-01-22 07:15 | Comments(0)

 元旦の日の出

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 先の衆院選挙で知り合ったひとが茨城県から送ってくれた。

 元旦の日の出の写真だが、スマホにしてはよく撮れている。太陽が登ってくる曙の感じが出ている。

 そんなことに感心して、そうだ、愛用のニコンD40シルバーのストロボが発光しないのを直しに行こうと、長く行ってなかった中学の先輩のカメラ屋に行った。

 すると、もうカメラ屋は廃業したという。デジカメの普及のせいだが、考えてみると、この広い地域にカメラ屋さんは一軒しかなかった。なんとも寂しい限りである。

 それで、この手のカメラはランプが切れることはまずないよ。どっかの接続が切れたんやろなあ。メーカーに出せばいいと言われた。それも面倒だし、ストロボがなくてもあまり不自由もなく、まあいいかと。

 
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by hara-yasuhisa | 2013-01-21 06:50 | Comments(3)


折ふしのうた


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