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 6月になると

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 6月になると決まって食べたくなる実がある。

 先日、「ゆすら」を食べたことがないという人がいたので少し驚いた。「ヤマモモ」は主に四国や紀伊半島の一部でしか食べないという話は聞いたことがあるが、ゆすら梅は広い地方にあるとばかり思っていた。

 その人は「さくらんぼとゆすらとどっちが美味しい」と聞くので、「そりゃゆすらや」と答えた。答えはしたが主観の問題かなとも思った。ヤマモモを「楊梅」と書く人もいるが、あまりぴんとこない漢字だ。

 その上(かみ)のこと。裏山に上ると大きなヤマモモの樹があり、濃い赤というか濃い紫色に熟したヤマモモの実をくる年もくる年も採った。「ぼっつり」(かご)に入れて持ち帰り水洗いして塩をまぶして食べる。

 思う存分に食べると、唇も舌も、指も爪も、さらに服までもが赤紫色に染まった。

 (写真は昨年のもの) 
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by hara-yasuhisa | 2014-05-26 07:59 | Comments(2)

 弁当

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  これというこだわりはなにもない

  ただ冷蔵庫のなかにある食材をさわるだけ

  味付けもバランスも気分次第

  面倒なことこの上ないが
 

  見えてきたものもある

  弁当をもって仕事に出る

  もう1年近くになる
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by hara-yasuhisa | 2014-05-23 07:42 | Comments(0)

 絶世の美女と

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 絶世の美女と人の世にうたわれた。その墓石は「小町堂」と刻まれた石の後にあり人目を避けるかのよう に立っていた。

 墓に台石はなく60センチほどの卵塔だけ。宝暦十一巳/迎空了雲沙弥/正月十日」と、三行が刻まれている。和歌山市湯屋谷。

 年老いた小野小町は熊野への参詣のためここまでたどり着いたが、この地で生涯を終えたという。小町伝説は各地に残る。美しい小町にも避けがたく老いがしのび寄った。地獄に行くのが嫌なら熊野権現にお参りすることだ。小町の旅はこの地で止まり参詣はかなわなかったが、ここから極楽へと向かったのだろうか。

 石塔に刻まれた宝暦11年は1761年だ。小町の時代とは数百年の開きがあるが、熊野比丘尼(びくに)の活動した時代と重なる。卵形の墓は、もしや熊野比丘尼が建てた小町の供養塔なのか、それとも小町の物語を語った比丘尼自身の墓だったのか。

   思ひつつ
   ぬればや人の 見えつらん
   夢と知りせば さめざらましを

   ・・あなたを想って寝たから夢で会えたの? あれが夢だと分かっていたら目覚めなかったものを・・・
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by hara-yasuhisa | 2014-05-21 10:42 | Comments(0)

 夜は更けて

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 山間地の「区」はほとんど例外なく「限界集落」だ。僕らの「つどい」に来てくれるみなさんも高齢の方が多い。

 日本共産党を好きな方もそうでない方も来てくれる。場合によっては「そうでない方」ばかりの会場もある。自民党員も来てくれる。「つどい」では、日本のこれからをどうすればいいのか、共産党はこう考えている、みなさんの意見を聞かせてください、ということになる。

 戦後の70年、紀伊半島の自然と溶けあい家族や地域の人たちと過ごしてきて、高齢になったみなさんの話には紀伊半島のこれからを考えるうえで参考にすべきことが詰まっている。ひとりひとりがかけがえのない営みを重ねてきたのだとつくづく思う。

 「つどい」ではかならず入党を呼びかける。呼びかけられてはじめてみなさんが入党を意識してくれる。そんなこんなで夜は更けてゆく。この双方向の営みを隅々に広げたいと切に思う。





 

 
 
 
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by hara-yasuhisa | 2014-05-10 08:56 | Comments(0)

 渡辺淳一のこと


 「遠き落日」という小説を読んだことがある。 渡辺淳一が野口英世を描いたものだが、学校の教科書などに登場する野口像とはだいぶ違う。アメリカに渡って調査もしたうえで書いたもので、むかしこれをさっと読んだとき、野口を美化せずに書いているのが印象に残った。

 「失楽園」がベストセラーになったが、どうしてあんな作品がよく読まれるのだろうか。 この作家の代表作のようにいわれているが、それは商業ベースで宣伝されたもので、あれは駄作だと僕などは思う。

 渡辺は女性についてあれこれ書いているが、宮本顕治と宮本百合子の獄中往復書簡の「12年の手紙」を「最高のラブレター」と評価している。二人の手紙は1500通に及んでいるが、渡辺は「これだけの愛の手紙を交わした男女を、私は知らない」と感嘆している。

 
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by hara-yasuhisa | 2014-05-07 17:06 | Comments(0)

 清流

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 数年前に足を伸ばした折は遠いなあと感じたが、高速道路が大泊まで来ていた。熊野市から海山町まで30分で行った。走りやすいのは走りやすいのだが、いかにも味気ない気がした。

 紀伊半島には清流がいくつかあるが、ここは3本の指に入る。他の清流と同じように、この銚子川も流域に民家が少ない。

 ふと立ち寄った茶店のおばさんが、「GWやから人出があるけど普段は静かなもんや。前に人集めに桜をようけ植えたさか花見のときにぎわうくらいや。何ちゅうても長島と合併したのが間違いやったわ。何にもええことない」という。

 「もともとは漁業と林業の町やけど、どっちもあかんやろ、若い人の仕事がなんにもないもん」。
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by hara-yasuhisa | 2014-05-05 08:55 | Comments(0)

 お初と徳兵衛



 「この世の名残、夜も名残、死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜、一足づつに消えて行く、夢の夢こそあはれなれ。あれ数ふれば暁の、七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生の、鐘の響きの聞き納め、寂滅為楽と響くなりー」

 荻生徂徠(おぎゅうそらい)がこれを読み素晴らしいと絶賛して以後、名文の代表といえば「曽根崎心中」の道行文といわれるくらい有名になった、といわれている。

 お初と徳兵衛が大阪・曽根崎の露天神の森で心中したのは1703年、桜満開の4月のこと。若いふたりの一途な恋。近松はこの実話をストレートに描いた。いっさい飾りつけをせずに観客の心に訴えた。
 

 とはいえ、決め手は近松の文章表現力。その巧みさがなければ、浄瑠璃太夫の語りは味気ないものになったろう。荻生徂徠が絶賛するのもムリもない。
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by hara-yasuhisa | 2014-05-02 08:02 | Comments(0)


折ふしのうた


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