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農林漁業に思いきって

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 きのうでこの町での「つどい」開催が15回となり、総参加者が100人を超えた。

 人口2800人の、和歌山県内でもっとも高齢化率の高い町。この地を流れる古座川には40種以上の生物が生息している、屈指の自然遺産の地でもある。

 1960年代には1万人を大きく超えた人口があり木材で活況を呈していたことを考えると、今昔の感が大きい。数年前の町村合併までは和歌山県下最大の面積をほこり、その90%が山だ。

 「もう自民党と共産党しか見えんもんなあ」と、きのうの「つどい」に参加してくれた住民の方がぽつりと言った。この一言に参加してくれた4人のみなさんの想いが込められている。

 「この町の共産党支部として40あるすべての区でつどいを開こうと計画して、きょうで15か所目です」と支部の方が説明すると、「なんと、ものすごい地道な活動やなあ」と感嘆の声があがった。どの党もやれないことだろう。

 「国策で植林がすすめられその植えた木がいま立派になってるのに、まったくカネにならん」とのご意見。「農林漁業に思いきっておカネを注ぎ、国づくり町づくりの基幹産業にすえきろうというのが共産党の立場です」・・・そこから話は多方面にのびる。

 「ええ話を聞かせてもろうたよ」と、帰りがけに声をかけられた。遠からず20数戸の集落中に「つどい」の様子が伝えられるでしょう。




 
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by hara-yasuhisa | 2014-09-28 11:41 | Comments(0)

  間島パルチザンの歌

 
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  思い出はおれを故郷へ運ぶ
  白頭の嶺を越え、落葉(から)松の林を越え
  蘆の根の黒く凍る沼のかなた
  赭ちゃけた地肌に黝(くろ)ずんだ小舎の続くところ
  高麗雉子が谷に啼く咸鏡の村よ

  雪溶けの小径を踏んで
  チゲを負ひ、枯葉を集めに
  姉と登った裏山の楢林よ
  山番に追はれて石ころ道を駆け下りるふたりの肩に
  背負(しょい)縄はいかにきびしく食い入ったか
  ひゞわれたふたりの足に
  吹く風はいかに血ごりを凍らせたか

  雲は南にちぎれ
  熱風は田のくろに流れる
  山から山に雨乞ひに行く村びとの中に
  父のかついだ鍬先を凝視(みつ)めながら
  目暈(めま)ひのする空き腹をこらへて
  姉と手をつないで越えて行った
  あの長い坂路よ

  えぞ柳の煙る書堂の蔭に
  胸を病み、都から帰って来たわかものゝ話は
  少年のおれたちにどんなに楽しかったか
  わかものは熱するとすぐ咳をした
  はげしく咳入りながら
  彼はツァールの暗いロシアを語った
  クレムリンに燻(くすぶ)った爆弾と
  ネヴァ河の霧に流れた血のしぶきと
  雪を踏んでシベリアに行く囚人の群れと
  そして十月の朝早く
  津波のやうに街に雪崩れた民衆のどよめきを
  ツァールの黒鷲が引き裂かれ
  モスコーの空高く鎌と槌(ハンマー)の赤旗が翻ったその日のことを
  話し止んで口笛を吹く彼の横顔には痛々しい紅潮が流れ
  血が繻衣(チョゴリ)の袖を真赤に染めた
  崔先生と呼ばれたそのわかものは
  あのすさまじいどよめきが朝鮮を揺るがした春も見ずに
  灰色の雪空に希望を投げて故郷の書堂に逝った
  だが、自由の国ロシアの話は
  いかに深いあこがれと共に、おれの胸に泌み入ったか
  おれは北の空に響く素晴らしい建設の轍(わだち)の音を聞き
  故国を持たぬおれたちの暗い殖民地の生活を思った

  おゝ
  蔑まれ、不具(かたわ)にまで傷づけられた民族の誇りと
  声なき無数の苦悩を載せる故国の土地!
  そのお前の土を
  飢えたお前の子らが
  苦い屈辱と忿懣(ふんまん)をこめて嚥(の)み下すとき??
  お前の暖かい胸から無理強ひにもぎ取られたお前の子らが
  うなだれ、押し黙って国境を越えて行くとき??
  お前の土のどん底から
  二千万の民衆を揺り動かす激憤の熔岩を思へ!

  おゝ三月一日
  民族の血潮が胸を搏(う)つおれたちのどのひとりが
  無限の憎悪を一瞬にたゝきつけたおれたちのどのひとりが
  一九一九年三月一日を忘れようぞ!
  その日
  「大韓独立万歳!」の声は全土をゆるがし
  踏み躙られた××(日章)旗に代へて
  母国の旗は家々の戸ごとに翻った

  胸に迫る熱い涙をもっておれはその日を思ひ出す!
  反抗のどよめきは故郷の村にまで伝はり
  自由の歌は咸鏡の嶺々に谺(こだま)した
  おゝ、山から山、谷から谷に溢れ出た虐げられたものらの無数の列よ!
  先頭に旗をかざして進む若者と
  胸一ぱいに万歳をはるかの屋根に呼び交はす老人と
  眼に涙を浮べて古い民衆の謡(うた)をうたふ女らと
  草の根を噛りながら、腹の底からの嬉しさに歓呼の声を振りしぼる少年たち!
  赭土(あかつち)の崩れる峠の上で
  声を涸らして父母と姉弟が叫びながら、こみ上げてくる熱いものに我知らず流した涙を
  おれは決して忘れない!

  おゝ
  おれたちの自由の歓びはあまりにも短かゝった!
  夕暮おれは地平の涯に
  煙を揚げて突き進んでくる黒い塊を見た
  悪魔のやうに炬火を投げ、村々を焔の×に浸しながら、喊(かん)声をあげて突貫する日本騎馬隊を!
  だが×(焼)け×(崩)れる部落の家々も
  丘から丘に炸裂する銃弾の音も、おれたちにとって何であらう
  おれたちは咸鏡の男と女
  搾取者への反抗に歴史を×ったこの故郷の名にかけて
  全韓に狼煙を揚げたいくたびかの蜂起に×を滴らせたこの故郷の土にかけて
  首うなだれ、おめおめと陣地を敵に渡せようか

  旗を捲き、地に伏す者は誰だ?
  部署を捨て、敵の鉄蹄(てつてい)に故郷を委せようとするのはどいつだ?
  よし、焔がおれたちを包まうと
  よし、銃剣を構へた騎馬隊が野獣のやうにおれたちに襲ひ掛からうと
  おれたちは高く頭を挙げ
  昂然と胸を張って
  怒濤のやうに嶺をゆるがす万歳を叫ばう!
  おれたちが陣地を棄てず、おれたちの歓声が響くところ
  「暴圧の雲光を覆ふ」朝鮮の片隅に
  おれたちの故国は生き
  おれたちの民族の血は脈々と搏(う)つ!
  おれたちは咸鏡の男と女!

  おう血の三月!??その日を限りとして
  父母と姉におれは永久に訣(わか)れた
  砲弾に崩れた砂の中に見失った三人の姿を
  白衣を血に染めて野に倒れた村びとの間に
  紅松へ逆さに掛った屍の間に
  銃剣と騎馬隊に隠れながら
  夜も昼もおれは探し歩いた

  あはれな故国よ!
  お前の上に立ちさまよふ屍臭はあまりにも傷々しい
  銃剣に蜂の巣のやうに×き×され、生きながら火中に投げ込まれた男たち!
  強×され、×を刳(えぐ)られ、臓腑まで引きずり出された女たち!
  石ころを手にしたまゝ絞め××(殺さ)れた老人ら!
  小さい手に母国の旗を握りしめて俯伏した子供たち!
  おゝ君ら、先がけて解放の戦さに斃れた一万五千の同志らの
  棺にも蔵められず、腐屍を兀鷲(はげわし)の餌食に曝す躯(むくろ)の上を
  荒れすさんだ村々の上を
  茫々たる杉松の密林に身を潜める火田民の上を
  北鮮の曠野に萠える野の草の薫りを籠めて
  吹け!春風よ!

  夜中、山はぼうぼうと燃え
  火田を囲む群落(むら)の上を、鳥は群れを乱して散った
  朝
  おれは夜明けの空に
  渦を描いて北に飛ぶ鶴を見た
  ツルチェクの林を分け
  鬱蒼たる樹海を越えて
  国境へ ?
  火のやうに紅い雲の波を貫いて、真直ぐに飛んで行くもの!
  その故国に帰る白い列に
  おれ、十二の少年の胸は躍った
  熱し、咳き込みながら崔先生の語った自由の国へ
  春風に翼(はね)を搏(う)たせ
  歓びの声をはるかに揚げて
  いま楽しい旅をゆくもの!
  おれは頬を火照らし
  手をあげて鶴に応へた
  その十三年前の感激をおれは今なまなましいく想ひ出す

  氷塊が河床に砕ける早春の豆満江を渡り
  国境を越えてはや十三年
  苦い闘争と試練の時期を
  おれは長白の平原で過ごした
  気まぐれな「時」をおれはロシアから隔て
  厳しい生活の鎖は間島におれを繋いだ
  だが かつてロシアを見ず
  生まれてロシアの土を踏まなかったことを、おれは決して悔いない
  いまおれの棲むは第二のロシア
  民族の墻(かき)を撤したソヴェート!
  聞け!銃を手に
  深夜結氷を越えた海蘭(ハイラン)の河瀬の音に
  密林の夜襲の声を谺した汪清(ワンシン)の樹々のひとつひとつに
  ×(血)ぬられた苦難と建設の譚を!

  風よ、憤懣の響きを籠めて白頭から雪崩れてこい!
  濤よ、激憤の沫(しぶ)きを揚げて豆満江に迸(ほとばし)れ!
  おゝ、××(日章)旗を飜す強盗ども!
  父母と姉と同志の血を地に灑(そそ)ぎ
  故国からおれを追ひ
  いま剣をかざして間島に迫る××(日本)の兵匪!
  おゝ、お前らの前におれたちがまた屈従せねばならぬと言ふのか
  太てぶてしい強盗どもを待遇する途をおれたちが知らぬといふのか

  春は音を立てゝ河瀬に流れ
  風は木犀の香を伝へてくる
  露を帯びた芝草に車座になり
  おれたちはいま送られた素晴らしいビラを読み上げる
  それは国境を越えて解放のために闘ふ同志の声
  撃鉄を前に、悠然と階級の赤旗を掲げるプロレタリアートの叫び
  「在満日本××(革命)兵士委員会」の檄!

  ビラをポケットに
  おれたちはまた銃を取って忍んで行かう
  雪溶けのせゝらぎはおれたちの進軍を伝へ
  見覚えのある合歓(ねむ)の林は喜んでおれたちを迎へるだらう
  やつら!蒼ざめた執政の蔭に
  購はれた歓声を挙げるなら挙げるがいゝ
  疲れ切った号外売りに
  嘘っぱちの勝利を告げるなら告げさせろ
  おれたちは不死身だ!
  おれたちはいくたびか敗けはした
  銃剣と馬蹄はおれたちを蹴散らしもした
  だが
  密林に潜んだ十人は百人となって現はれなんだか!
  十里退却したおれたちは、今度は二十里の前進をせなんだか!
  「生くる日の限り解放のために身を献げ
  赤旗のもとに喜んで死なう!」
  「東方××(革命)軍」の軍旗に唇を触れ、宣誓したあの言葉をおれが忘れようか
  おれたちは間島のパルチザン
  身をもってソヴェートを護る鉄の腕。生死を赤旗と共にする決死隊
  いま長白の嶺を越えて
  革命の進軍歌を全世界に響かせる
  -海 隔てつわれら腕(かいな)結びゆく
  -いざ戦はんいざ、奮い立ていざ
  -あゝインターナショナルわれらがもの・・・・・・

                                 一九三二・三・一三 槇村 浩

 
 9月3日は76回目の槇村 浩の命日。
 これを読んで、詩とはなにかを考えさせられた。
 その思い出の詩を、発表された当時のままに載せる。
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by hara-yasuhisa | 2014-09-04 14:09 | Comments(0)


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