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道はつづく


現役のときには、思っていても実際には取り組めなかった自分のテーマがいくつかあった。その主なテーマは、身体改造であり、「資本論」であり、「つどい」100回参加であり、文学創造であり、憧れの地への旅であり・・・である。


昨日、定期検診で血圧を測ってもらった。102-60 とのこと。お医者さんは「大変いいですね。低めのほうが長生きにはいいんですよ」という。現役時代には高かった血圧が、この一年間、上はずっと100~115であり、下は60前後で推移している。そのせいか不整脈が完全に消えた。身体改造は成功といっていい。

「資本論」の学習はこれまでいつも中途半端だった。この一年、どこまでの理解度かはともかくとして「資本論」から離れた日はない。だが道は遠い。やればやるほど自分の不勉強とマルクスとエンゲルスの偉大さを実感する。

「つどい」で党を語る活動はかれこれ20年間続けているが、現役を終えてから100回を目標にした。この1年あまりで25回だから4分の1だ。参加する度に懇談で知的刺激を受ける。この問題はどう論じるべきか、情勢が発展するので常に新しい視座からの語りが要る。

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文学は、いつも湧き上がるように言の葉が生まれるもので、考えて書くとロクなものができない。泉のように絶え間なく湧き上がる、なんてことは滅多にない。テーマは大きいのだが、いまはまだ混沌の海のなかだ。

憧れの地への旅は去年のハノイにつづき、次の予定地を決めている。旅には亡くした息子の写真を連れてゆく。そんなことをしても何の意味もないのだが、意味のないことをしてしまうのが凡人の常というものだろう。(息子が愛した犬 デ・ニーロ)


# by hara-yasuhisa | 2019-09-11 10:38 | Comments(0)

忍びよる社会主義=アメリカの若者はなぜ社会主義に傾く

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ギャラップ調査が注目されている。アメリカ民主党の大統領候補者選びは、「民主社会主義者」を主張しているサンダース上院議員が、ヒラリー・クリントン前国務長官と競り合っている。高齢のサンダース支持するのは若者たち。29歳までの49%が社会主義を肯定している。


世代別にみると、こんな結果だ。

18から29で社主義を肯定するのは49%で、否定の43%を上回った。年が上がるほど否定がえ、65以上では肯定とする回答は13%しかない。

 「クリントンは普通の民主党って感じ。サンダスは革命的なんだ」。 ある高校生はそう言う。若者たちはネットを通じてサンダス支持をめ、千円の小口募金で多額の選資金を集めている。



 いったい、「アメリカンドリム」はどこに行ったのか。

ド大が昨年12月に表した調査結果では、「あなたにとってアメリカンドリムは生きているか」と18から29の若者にたずねたところ、48%が「死んでいる」と回答した。

 この世代はアップルやググルやアマゾンといった巨大企業が、家のを超えてグロバル化していった時代に育った。1%の金持ちがますます金持ちになり、格差が大することへの怒りががっている。



 ただ、社主義は現性に乏しいとのもある。

  保守系のワシントンタイムズでは、経済学者が「20世紀に社主義の下で多くの人が苦しんだ。どんなモデルも成功しなかった」と述べ、社主義への嫌を表明。「サンダス氏の支持者は米が成し遂げてきたことを全く理解していない」と批判した。

 ニュタイムズも「サンダス氏の提案は達成できる現性がない」とする。



 だが、昨年4月の立候補表明の際に泡沫(ほうまつ)扱いされた候補が、いま首位いを演じる事態はだれもが予想しなかった。

共和党の候補者選びで首位のトランプ支持者と共通するのが、アメリカの政治や社するい不だ。そうなのだ、テレビをつければ右も左もみんなが怒っている。



夢を失った若者たちが、現性が乏しいとされる政策を高くげるサンダスに活路を見出している。資本主義大の未を見つめる若者たちはかならず新しいアメリカを見つけるだろう。

 


# by hara-yasuhisa | 2019-08-23 19:32 | Comments(0)

低い投票率のわけ

高校生への興味深い調査がある。

日本、アメリカ、中国、韓国の4 カ国のうち、日本の高校生は「私の参加により、変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれない」との答えが最も低く、逆に、「社会のことはとても複雑で、私が関与したくない」との答えは最も高かった。(日本青少年研究所)



また別の調査では、日本の高校生は、「私は人並みの能力がある」「自分の希望はいつか叶うと思う」「私は将来に対しはっきりした目標をもっている」と答えた割合が4 カ国中で最も低く、反対に、「私はダメな人間だと思うことがある」との答えは4 カ国中最多であった。(国立青少年振興機構)



これは高校生の調査だが、国民全体に共通している、と僕は思う。若者が政治に関心を持てないことと、自分自身に対する自信の低さや不安感の高さといったことは、根っこのところでつながっていると思う。だとすると、政治や選挙への表面的な関心を高めるというやり方ではなく、そうした関心を持てない背景にある、若者の抱える内なる問題に光をあてるべきだろう。



ネットが身近なものとなり、発達したマスコミの歪んだ報道も手伝い、政治情報に触れない若い世代、国民が増えている。だからといってネットで政治について調べる人も多くはない。ネット選挙が解禁された2013年からFacebookなどを使って若者に投票を呼びかける活動も広がったが、それとてもともと政治に関心のある人々の外には広がっていない。



世界のいくつかの国では、選挙権を18歳から16歳へと引き下げることが議論されている。日本でも選挙権が拡大された。が、日本で投票率のアップが実現したのかというと、そうはなっていない。18歳、19歳の新しい有権者が政治で実現してほしいと思っていることは何なのか。若い世代の有権者がそれを理解し政治に参加するように、その主体性を育むさまざまな営みがいま社会全体に求められているのではないか。



「マスごみ」といわれる日本のマスメディアの現実。趣味や娯楽など個人の思いがつよく反映されるネット空間の世界。その対極にあるといえる高校や大学の授業は、政治に関心のない若い世代にアポローチする有効な分野だ。しかし、「政治を教育に持ち込むな」という風潮が若い世代を政治から遠ざけていないか。「18歳選挙権」を実施したいま、教育の場で若い世代に主権者とは何かを教えることが必要だ。


# by hara-yasuhisa | 2019-07-24 08:33 | Comments(0)

たなばたの夜に

山桃の実

  一

国道を横切って

村島の小路をぬけると

海からの風が流れる

志原海岸の岩場まで行けば

あの日の乃依に逢えるだろうか

たなばたの夜がくる

遠い日に戻ろう

 

  二

ひなびた喫茶店は道沿いにあり

いつも熱いコーヒーを注文する

口数が少なくて

ちょっと個性的な顔立ちの美人

この店の有里ちゃんを

彼女がまだ10代の頃から

ぼくは知っている

それなのに

ぼくらはどちらからも

あまり話しかけない

いつもカウンターの内側にいる

話好きな夫さんと喋る

有里ちゃんとは

笑顔を交わすだけだ

  三

妹がいる

そう乃依は言った

有里ちゃんを初めて見たのは

あれが妹よと乃依が指さした

有里ちゃんの高校入学の日

紹介しようかと乃依は言ったが

まだいいよとぼくは断った

だけど

体育館の入口から

ときどきぼくに視線を送ってきて

有里ちゃんとぼくは目でコンタクト

姉に似て背が高く

練習で日焼けした顔に

白い歯がきれいだった

同じ高校に妹がいるとやりにくいよ

乃依はそんなことを言って笑った

ぼくと乃依の下校を

有里ちゃんはいつも微笑んで見ていた

個性的な美人やなあ有里ちゃんは

そうぼくが言うと

乃依はアホって言ってぼくを小突いた


有里ちゃんをよく見かけたのは

ぼくと乃依が卒業するまでのこと

卒業式が近づいたある日

乃依の家に電話をすると

あっ Yくん って

ぼくの声を聞くとすぐ

有里ちゃんの声が弾んだ


乃依はいるかと尋ねると

隣の家に行っている

じきに戻ってきますと

有里ちゃんはすこし緊張している

話すのは初めてだなと言うと

お互いよく知っているいのにねと

有里ちゃんはなんだか嬉しそうだった


高校を卒業したぼくと乃依は

おなじ日に故郷の町をあとにした

繊維工場とデパートとに分かれて

大阪にいても会えない日がつづいた

初夏が瞬く間にきて

そうして
ぼくと乃依は同じアパートに住んだ


8月のある休みの日に

ぼくと乃依は南禅寺に出かけた

四条河原町の高島屋で

誕生日だからとプレゼントした

ちょっと大人びたビキニの水着を

乃依はその後も

大事に持っていたのだろうか

  四


乃依と別れたのは台風が過ぎたころ

ごめんねと乃依は泣いていた

どうして別れてしまったのか

いまでもぼくはうまく言えない

それから

ぼくはどう過ごしていたのか

思い出そうとしても思い出せない


やがて

ぼくは工場をやめ

大阪が嫌で田舎に戻った

乃依ちゃんと別れたのかと

心配そうな声で母が尋ねた

稲刈りの田んぼで

ぼくは夢中で農作業を手伝った


ぼくは東京の大学に進み

2回生の夏に乃依の結婚を知った

ある夜ためらう心をふりきって

ぼくは田舎の乃依の家に電話をした

あっ Yくん 

と言った受話器の声は

有里ちゃんだった


ご無沙汰しています Yくん大丈夫?

お姉ちゃんが心配してたよ

ことばが見つからないぼくに

有里ちゃんはそう言ってから

地元で働いていることや

乃依に赤ちゃんができたことを

言いにくそうにぼくに告げていた


  五


一年ほどが過ぎ

有里ちゃんが教えてくれた番号に

ぼくは思いきって電話した

“Y” とぼくの名を呼んで

乃依は黙ったままだった

元気かとしか言えなかったぼくに

病気なのとポツリと乃依は言った


わたしと一緒にならずによかったね

そんなことを言って

乃依は弱々しく笑った

小さな子どもがいるんだから

頑張って病気に勝てよと

そんなことをぼくは言った

蝉しぐれが降る午後だった


月日が過ぎても乃依はよくならず

故郷の実家にもどった

なんどかぼくは乃依に電話をした

そうしてある梅雨の日に

有里ちゃんの電話で乃依の死を知った

大好きな山桃の実を棺に入れたよと

そんなことを教えてくれた


  六


どれほどの歳月が過ぎたのか

ふと入ったひなびた喫茶店に

有里ちゃんがいたのだ

声も出ず見かわした瞳に

過ぎてきた歳月が映っていた

ぼくは熱いコーヒーを注文し

やがて有里ちゃんが運んできた


乃依の墓はどこかと尋ねて

ぼくは乃依の眠る墓地に急いだ

小さな墓のまえで

ぼくはずっとたたずんで

そして

乃依とはじめて出逢った頃を

思い出していた


あの木造校舎のローカで

乃依とぼくは出逢い

志原海岸から大橋へと

乃依と二人でよく歩いた

17歳から18歳へと

ぼくらは海からの風をうけて

手をつないでいた


  七


秋風が冷たい夕方に

有里ちゃんの死を知った

交通事故だった

Yくんと別れてから

お姉ちゃんが何を言っていたか

こんどゆっくり教えてあげる

その約束は果たされないままだ


慟哭をとめられずに

ふと見上げた夕ぐれの空を

二羽の雁が高く過ぎてゆく

ぼくには

乃依と有里ちゃんの姉妹が

楽しく話しながら

飛んでいるかのようだった




# by hara-yasuhisa | 2019-07-07 12:09 | Comments(0)

「南紀」と「紀南」

 このふたつの地名がずっと気になっていたのだが、最近になってやっと分かった。紀伊の国の大部分は和歌山県に属している。が、北と南の牟婁郡は三重県だ。和歌山県の西と東の牟婁郡を合わせると、紀伊の国の半分を占めている。



 いわゆる紀北と紀南の境は鹿ヶ瀬(ししがせ)山脈だ。紀州藩の歴史を記した書物は『南紀徳川藩』。南紀とは紀伊の国そのものだった。だから、古くからの呼び名は南紀で、紀北とか紀南とかは後代の呼び名だろう。



 ところで、熊野古道があり、ぼくの母校は熊野高校だ。この熊野も単純でない。熊野という地名は全国にある。熊は隈のことで奥まったところと、これはよく知られている。問題は「野」である。南紀には「野」と呼べるような広い野原はないのだ。

 しかし、吉野もあり高野もある。が、どちらにも平地はほぼない。それで調べてみた。「野」とはそもそも未開の土地という意味があるようだ。三千六百峰といわれる急峻な山々が連なり、高温多雨、随所に川があり滝があり、温泉が湧く。いまもなお紀伊半島は人々の関心を呼ぶ「野」なのか。


# by hara-yasuhisa | 2019-06-22 13:46 | Comments(0)

Masa's story

Masa’s story  
                   中学英語を使って短編に挑戦

In 1 720, when Andoh was the Lord of Tanabe-han, there lived a poor boy whose name was Masa. He had a father, a mother, and two sisters. All the family lived in old one room because they were very poor.

The name of Masa’s father was Tokichi . He was idle. He didn’t work and forced his children to begfor money on the syreets. When didn’t bring any money home, tokichi beat them. So the children were very unhappy.



An old priest named Seikan lived in a nearby temple. Masa went to see Seikan everyday and listned to his stories about the Lord and the young lord. Masa learned classical literature from Seikan because he wanted to be like the young lord who learned classical literature. His friends laughed at Masa and called him the young lord in jokes. Priest Seikan said to Masa, “Lord Andoh and his son young lord live in Tanabe Castle. If you go there, you may be able to see the young lord some day ” So Masa often went to the gate of the Castle.



One day, the young lordwas coming out of the Castle. He saw a poor boy standing outside the gate. The soldiers shouted to the boy, “Keep back!” however, the young lord come to the gate and told one of the soldiers to open the gate and let him in. Then the gate was opened and the young lord led Masa into a room in the Castle.



“What is your name? Where do you live? ” asked the young lord. “My name is Masa, and Iive with my parents and sisters in one room in downtown” answerd Masa. “Why do you all live together in one room?” asked the young lord. “Because we are poor. I beg for money.”said Masa. “Do you often play with other boys?” asked the young lord. “Yes, I play my friends. We play with a ball, and swim in the river.” Answered Masa. “I have three sisters, but we don’t play together. Let’s change our clothes, Iwant to be a beggar for a little time.” said the young lord.



Then, the young lord took his nice clothes and put on Masa’s clothes. Masa put on the young lord’s clothes. They look alike. “Stay here for a time, I will go out.”said the young lord to Masa and he went out of the room. He walked along thes treets, but soon he became so tired and hungry. He wanted to eat and rest somewhere. He decided to go to Masa’s house and to sleep there.

While he was walking along, a man suddenry caught him by arm, “what are you doing, Masa? how much money did you get?” said he. “I see, are you Masa’s father? I am the young lord, and your son is in Castle now.” Answered the young lord. Tokichi was surprised. “You are crazy, come home with me!” cried Tokichi.



On the other hand, alone in the room in the Castle, Masa was waiting for the young lord. He began to feel uneasy.

After a while, a beautiful young lady came in. She was the young lord’s sister. Masa sit under the ground. “What matter? Why do you sit under the ground!” asked the lady. Masa said, “I am not the young lord. My name is Masa, and I am just a poor boy.” said Masa. “Don’t be silly,” said she. “Come with me, Your father want to see you.” “My father!” cried he. “Is Tokichi here?” she said nothing and took Masa to a very big room.



Masa saw a fat man lying in a big bed. “Your father, the Lord is very ill and want to talk with you.” said the lady to Masa. Masa went up to the man, and asked, “Are you the Lord?” “Yes, of couse, I am the Lord, your father.” answered he. “I am not your son” said Masa. “I am not the young lord.” The Lord was so surprised at what Masa had said to him. “You are crazy, you must be ill. Go back to your room.”

After Masa went out of the room, the Lord called one of the lords to his beside and said, “I am very ill. I am afraid my son is ill, too. As he is young, he will get well soon. So when gets well, let him go to the banquet in the Castle’s great hall ”

While these things happened to Masa in the Castle, Tokichi pulled the young lord along to his house in a down town.

When they came near the house, an old man rushed out, and tried to stop Tokichi. “stop, don’t you love your son?” cried he. Then Tokichi , a cruel man, hit the old man on the head. The poor old man fell down on the street. When Tokichi pushed the door open and threw the young lord down on the floor. Masa’s mather ran up to the young lord,“oh my poor boy! said she in tears. Tokichi said to his wife, “He didn’t bring any money, so don’t give him any food”



Just then, someone knocked at the door. “What’s matter?” askedTokichi. The man outside the door said, “Did you hit an old man down on the street?” “Yes, he tried to take my son away” said Tokichi. “It was the priest Seikan” said the man. “You killed him,run away from here quickly, or you will be arrested by the police.” So Tokichi said to his wife, “we must get out of here now, you take the girls, and I will take my son. Let’s meet at the Takao Bridge”

(to be continue)


# by hara-yasuhisa | 2019-05-26 16:03 | Comments(0)

「ドクトル・ジバゴ」によせて

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 「ドクトル・ジバゴ」に見るあの美しさは、活動期を過ぎ、終わりを迎えようとする物語が持っている美しさである。

 主人公ユーリー・ジバゴは自己の思想に忠実に生きようとする。それは、いつの時代にあっても光を放つ人間の特質である。彼は、正しい道を歩もうとする心を持っている。



 ラーラはそのジバゴの生き方の理解者であり、恋人である。ジバゴとラーラが惹かれあい求めあう場面は美しい。パステルナークはしかし、その二人の生き方を少し距離をおいて見つめている。ロシア革命は二人の運命に激しく襲いかかる。それはまるで嵐に翻弄される海原の木の葉のようである。この物語を「反革命的」とする見方もあるが、そうだろうか?


 かつて、ロマン・ロランはこう書いている。「1905年の論文でレーニンが書いたように、階級的社会に私たちが生きている限り、あらゆる知性の表現に階級的でない見地はない。またありえない。文学が望むと否とにかかわらず、文学は社会闘争の利害と情熱に関係するもので、一階級の影響から自由ではないし、自由ではありえないのである。・・・彼らの思想の河が豊富であればあるほど、過去と未来の流れは、しばしば反対の流れが混じり、あるいは衝突するのを見る。彼らはその世紀の鏡である」(ロマン・ロラン全集)


 ジバゴとラーラの美しさは滅びゆくものたちの美しさである。人々はボリシェビキの思想に導かれて突き進んでいる。医師であり詩人であるユーリー・ジバゴは知性の人でもある。その知性が詩のことばとなった表現されたとき、多くの人びとにとっては異端として映るのである。パステルナークのペンはそれを隠さずに描いている。


 青く澄んだ空に木の葉が高く風に揺れている。映画「ドクトル・ジバゴ」の冒頭のシーンは悲しい美しさをたたえ、胸をしめつける。この物語は、滅びゆくものの哀しさと、それとともにまた、バラライカを背に進んでゆく少女のなかに、生まれようとするものの強さをも見せている。
 




# by hara-yasuhisa | 2019-02-16 14:28 | Comments(0)


折ふしのうた


by hara-yasuhisa

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