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重税

 8万2300円
 
 なんの金額かというと、10年前に県民ひとりあたり食料に使っていた年間の金額だ。それが一昨年は6万8500円に下がっている。去年はもっと下がり、おそらく今年はさらに下がるだろう。

 年収が200万円以下の県民がおおよそ20万人。この人数も増えつづけている。ものの売り買いが落ち込んで景気がいっそう悪くなっている。

 きょう、カッパーク(田辺市)での重税反対統一行動に参加し主催者のMさんと話した。「廃業がふえてきやる」という。さもありなん、だ。
 そういう庶民に消費税を増税すれば経済がどうなるか。そあなことは自明だろう。

 先日、オバマさんが一般教書演説をした。「大金持ちや富裕層への増税で年間10兆円の税収をふやします」と。これが世界の流れだ。




重税_e0258208_17382355.jpg
    
# by hara-yasuhisa | 2012-03-13 17:41

シュプレヒコールの波

 シュプレヒコールの波  通り過ぎてゆく  
  変わらない夢を  流れに求めて  時の流れを止めて  
  変わらない夢を  見たがる者たちと  戦うため・・・


 中島みゆきの歌「世情」のフレーズ。彼女は70年安保より後の世代だと思うが、彼女の楽曲はときに社会へのメッセイジを入れ惹かれるフレーズがある。

 “ 原発をなくせ! ”と、「3・11の大集会」(和歌山城公園・2000人超)後のデモ行進でシュプレヒコールの声をあげならが、ふとこの「世情」を思い出した。

 「原発利益共同体」に群がった人々の儲け第一の拝金主義と、それに買収されたマスコミが「安全神話」をふりまいた。それがこの歌の歌詞と結びつくようで思い出したのだ。
 「変わらない夢を見たがる者たち」とのたたかいがこれからも続く。


シュプレヒコールの波_e0258208_15373429.jpg

# by hara-yasuhisa | 2012-03-11 15:38

 母は90歳を過ぎた。

 その母の手をひいて、彼女が長く参加している宗教者の集まりにはじめて付き添いがてら出席した。教会長の方が二つのテーマで30分ほど話をされたが、東日本大震災にかかわるくだりはこころに沁(し)みるものだった。
 信仰心薄い自分ではあるがうつせみ(空蝉)の多くの受難にはこの方々といっしょに立ち向かえると思った。 

 母はまた長いキャリアをもつ共産党員でもある。
 認知症が進み昔のようには話ができないが、いろんな集まりなどにいっしょに行くとそっと「あの人は《赤旗》を読んでくれやんね」と小声でささやいてきたりする。
 先日、入院していた妹が亡くなり、6人いた母の兄弟姉妹はみんないなくなった。
# by hara-yasuhisa | 2012-03-10 21:30

記者会見

 11年ぶりの記者会見でした。

 紀伊半島をよみがえらせたい-この思いが短い会見時間で記者さんたちに伝えられたかどうかは分からない。見れば、ほとんどの記者さんたちが30歳前後とお見受けした。

 30年前のこの半島の姿を知るはずもない記者さんたちは、「限界集落」などという言葉をごく普通に使い、それはもう時代の流れでどうしようもないことなんだと受けとめているのかも知れない。

 長きにわたって、この国の政治は「農業や林業、漁業はすたれても仕方ない。工業を伸ばすことが優先だ」というスタンスで進められてきた。もう、根本からの改革がなされない限り元の姿にもどすことは不可能だろう。

 その根本からの改革を提案しているのは政党では日本共産党をおいて他には見あたらない。その思いを衆議院選挙に向けて各地で訴えて行きたいと思っています。(写真-竹内良平・県委員長(右)と記者会見しました)



記者会見_e0258208_1851822.jpg
# by hara-yasuhisa | 2012-03-09 20:10

一羽のトンビ

 知り合いの農家の方だ。

 畑で奥さんと弁当を食べていると、一羽のトンビがシューっと飛来したかと思うと、アッという間に弁当箱からナンキンの天ぷらをさらって行ったというのだ。アハハと二人は笑いこけたが、次の瞬間に焼きサケをさらわれたとき、笑いは消えたという。

 二人は一瞬の風圧を感じただけで、あとは空高く飛び去る姿を見るだけだったらしい。またある時には、畑の近所にある家の奥さんが「一服しなあれ」とお茶を差し入れてくれ、せんべいを添えてくれた。せんべいを手に持って食べている、その一瞬のスキをみて手からせんべいをもぎ取ってゆかれた。

 怖いなあと畑のそばの木陰に入っても、トンビは背後から、右から左からシューっと現われて獲物をさらってゆく。羽を広げれば1m以上になるトンビだ。それが音もなく木立をすり抜ける、その眼の確かさとスピードにはただただ驚くばかりだ。トンビがくるりと輪をかいたのはもう昔のことなのか。

 食料が不足しているのだ。トンビの好物のヘビは最近見かけることが少なくなったし、野ねずみなんか探したって里山ではもう見つからない。生きとし生けるものの生活環境が変わっている。紀伊半島が日に日にその環境を変えている。この話だって「ウソやろ」と思うかもしれない・・・。どうしたらいいのか、みんな考えてほしい。 


一羽のトンビ_e0258208_12385221.jpg

# by hara-yasuhisa | 2012-03-09 11:30


折ふしのうた


by hara-yasuhisa

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