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悪を許すな!


やっと河井克行・河井案里夫妻が逮捕された。

この逮捕は、広島地検が司法の独立性の意地を見せたのだが、それにしても「週刊文春」の衝撃の記事が果たした役割は大きい。

「週刊文春」が黒川弘務の賭けマージャンをスクープしたことにより、局面は大きく転換した。あの記事がなかったら、黒川の辞任もなかったろうし、そして、河井夫妻の逮捕も実現しなかったろう。

ウグイス嬢12人にたいし、同じ日の、同じ時間に、12人の記者で自宅を訪ねて調べている。12人の時間がずれると、すぐに口裏を合わされるからと、そこまで読んでの同時刻の取材である。

あの記事ひとつで黒川の本質が白日の下にさらされ、アベ政権の狙いが吹っ飛んだ。同時に、粘り強く仕事をした広島地検もすごい。広島県内の地方議員ら94人にカネが配られたことを暴き、94人のすべてを調べ上げた。

ウグイス嬢から事実があきらかになり、河井夫妻への追及が行われ、逮捕へとつながった。産経新聞や朝日新聞の関係者が黒川と賭博マージャンに興じているとき、他方で真摯に国民の怒りの立場で悪を追求する人たちがいた。

「忖度」などとは無縁の姿勢がそこにはある。ものみなすべてがアベ政権の顔色をうかがって流れる時世にあって、こうした反骨の気概には胸のすく思いだ。

自民党本部から流れた1億5千万円、そのカネはどこから出たのか、だれに流れたのか、「週刊文春」の記事ではアベ事務所の秘書団の関りにも触れている。

アベ政権がこの窮地を切り抜ける道はもう限られている。それが夏なのか、秋なのか。いづれにしても、次の総選挙でアベ政治を倒し、野党連合政権への扉を開こう。


# by hara-yasuhisa | 2020-06-20 23:22

小説『日高川』


小説『日高川』(有吉佐和子)を必要があって読み直した。

 

 この小説は、男女の官能の営みから入っている。有吉作品にしては珍しいことだが、最後まで読むと、なるほどそういう意図があったのかと気づいた。

それはそれとして、歴史的な背景が物語を浮かび上がらせ、現実感を与えているところや、人物の描き方の巧みさはさすがだ。

 ジャンルは違うが「山の作家」との異名をもつ宇江敏勝氏の作品も未読の方には一読をお勧めする。宇江氏の作品群には「熊野」とは何であるかが鮮明に描かれている。和歌山県人の何人もの作家のなかで、有吉と宇江は双璧といえるだろう。

 むかし、『日高川』がTVドラマになり、竜神温泉でロケが行われ作者の有吉や、演じた津川雅彦、小林千歳の食事の世話などをしたというRさんときょう話ができた。

 「わたしが20歳代のころやから随分むかしのことや」と言っていたが、旅館「上御殿」での様子などを昨日のことのように話してくれた。


# by hara-yasuhisa | 2020-06-05 21:03

小説『向い風』


ある人に薦められて小説『向い風』を一気に読んだ。血が騒ぐ感覚は読みはじめてしばらくすると五体に巡ってきた。こんな小説にはそうそう出逢えるものではない、そう感じた。

恥ずかしいことだがこの小説を僕は知らなかった。だが、この歳になって初めて読んだからこそ受けた衝撃の深さや大きさというものもある。


農民のゆみ(主人公)は出征した夫の戦死の報をうけ、夫の父、つまり舅と交わりその子を産むが、夫が抑留先のシベリヤから戻る。

この物語には、実に様々な問題提起が含まれていると思った。日本の社会を支えていた農村の現実。当時の女たちの現実。敗戦後の「民主化」の実態と狙い。その下での社会変革の道・・・。


読後、僕が考えたのは「人類の青春」ということば。人類が翼を広げて大きく飛躍する時代、そのことだった。それを作者はどう考えていたのか。作者の住井すゑに会いたいと思った。


# by hara-yasuhisa | 2020-05-28 11:20

志位和夫さんの講義にかかわって


 ぼくがまだ若い頃、資本主義から社会主義への発展は必然的なものだと、これは『空想から科学へ』を勉強したときに、「そうなんだあ、必然なんだあ」と感心したものだが、問題は、なぜ必然なのか、ということだった。


 それを自分なりに理解し、当時は、学友にも口から泡を飛ばして話したものだった。そしてこの問題は、折りにふれて勉強してきたのだが、最近になってやっと理解できたような気がしている。


 では、最近になるまでいまいち科学的な理解にならなかったのはなぜか。ひとことでいうと、恐慌から革命がおきるという、この問題がいまいちよく理解できなかったからだ。


 「なるほど、そうだったのか」と膝をたたいたのは、不破さんの研究を勉強したときだった。つまり、商人資本の運動に関わってのマルクスの発見を知ったこと、というか不破さんに教えられたこと。これで納得がいったのだ。


 きのう志位さんがプロメテウスの名前を出して説明した、資本主義の生産過程で生み出される労働者階級の反抗を、このことはもちろん前提とした話だが。


 それにしても、マルクスが書き残して、そしてそれが長く埋もれていたのだが、不破さんがそこに光をあてて解明した商人「資本の運動論」は、長年求めていた科学的回答をもらった気分で、ぼくには何よりうれしいことなのだ。党綱領の学習は科学とは何かを教えてもくれるものだ。





# by hara-yasuhisa | 2020-03-15 10:44

ミネルヴァの梟は夕闇とともに飛び立つ


いつの頃だったか、10数年前だったか、朝起きると庭の樹の太い枝に梟(フクロウ)がとまっていて驚いたことがあった。その梟だが、アイヌの人たちの守り神だということを最近知った。ローマ神話にミネルヴァという女神がいるらしい。この女神は、知恵や知識、技術の神で、その聖なる鳥が梟であり、梟は知恵の象徴とのことだ。

 かつて、哲学者ヘーゲルは「ミネルヴァの梟は夕闇とともに飛び立つ」と書いたのはあまりにも有名だ。哲学とはなにか、彼はそこでそれを説明している。

ヘーゲルは、「理性的なものの根本を究めること」が哲学だという。なんだか当たり前のことを言うてるなあと、最初はそう思った。それで、彼は哲学は現実より遅れて、事が終わったあとに現れるんだと、そんなことを言う。つまり、「ミネルヴァの梟は夕闇とともに飛び立つ」といって、そのことを説明している。なかなか知的な物言いだと感心した。

一つの事が終わったときに知恵や学問(哲学)はそれを総括する。古い知恵が夕闇(たそがれ)を迎えるときに梟は飛び立つ。いままでの古い束縛から解き放たれて、梟は新しい真理を求めて飛び立つ。

ミネルヴァの梟は、いつも瞳を輝かせて、知恵や知識を獲得してゆく。梟はけっこう忙しい。

新しい知恵や知識をたくさん獲得してゆくと、いままでの考えでは説明できない事、質的変化が現れてくる。だから、過去からの積み重ねがどれだけ大事かが分かる。

ミネルヴァの梟はいまどこにいるのか。




# by hara-yasuhisa | 2020-03-05 12:44


折ふしのうた


by hara-yasuhisa

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